坐骨神経痛3の記事では坐骨神経痛を改善するために行う4つのことについてご説明しました。おさらいすると下記となります。
①坐骨神経痛のストレッチ
②座骨神経痛の柔軟体操
③坐骨神経痛の筋トレ
④坐骨神経痛の温熱療法
これらを座骨神経痛の人は行う必要があります。この記事では③坐骨神経痛の筋トレの方法についてご説明したいと思います。一緒に勉強していきましょう!最後までご覧いただけたら嬉しいです^^
坐骨神経痛の筋トレとは?
坐骨神経痛の筋トレには2つの目的があります。
・1つ目が坐骨神経痛で弱った筋肉の筋トレ
・2つ目は坐骨神経痛をこれから悪化させない、予防するという観点からの筋トレ
坐骨神経痛が起こると腰から足にかけての痛みとしびれがあるために、足をかばうような歩き方になってしまい、その結果筋力が落ちることがあります。そして、それをそのままにしておくと、歩いているときにつまずく回数が多くなってしまいます。坐骨神経痛になってから転ぶ人は大変多いのです。また、筋力が弱い状態のままで生活をしていくと、骨格は歪み、姿勢は崩れていきます。そうすると筋肉にストレスがかかり坐骨神経痛を悪化させることとなります。これを予防するためにも筋トレが必要となります。
坐骨神経痛の人が筋トレをする筋肉は?
坐骨神経はお尻から出て途中で総腓骨神経と脛骨神経に分岐しています。なので、坐骨神経痛がある人はこの3つの神経の領域において痛みやしびれが出てきます。では各神経が司令塔になっている筋肉を確認しましょう。
・坐骨神経が司令塔になっている筋肉
①大腿二頭筋
②半腱様筋(はんけんようきん)
③半膜様筋(はんまくようきん)
④大内転筋
・総腓骨神経が司令塔になっている筋肉
①前脛骨筋(ぜんけいこつきん)
②長腓骨筋(ちょうひこつきん)
③短腓骨筋(たんひこつきん)
④長趾伸筋(ちょうししんきん)
⑤短趾伸筋(たんししんきん)
※総腓骨神経は浅腓骨神経と深腓骨神経に分かれます。今回はこれをまとめて総腓骨神経が支配する筋肉を紹介しています。
・脛骨神経が司令塔になっている筋肉
①腓腹筋(ひふくきん)
②ヒラメ筋
③膝窩筋(しつかきん)
④長趾屈筋(ちょうしくっきん)
⑤長母指屈筋(ちょうぼしくっきん)
⑥後脛骨筋(こうけいこつきん)
⑦足底の筋
こんなにたくさんあります。これでは、いったいどこの筋肉を筋トレしてあげればいいのか・・・わかりませんよね。この上の筋肉は大まかに考えるとこのイラスト(坐骨神経痛の症状でも記載したイラストです)と似た領域です。このイラストからも分かるように、坐骨神経は足全体の筋肉の司令塔になっているのです。よって、坐骨神経痛の人はバランスよく筋トレすることが必要です。

また、その他にも大事な筋肉があります。その筋肉はインナーマッスルです。インナーマッスは体幹部分の奥深い場所にある筋肉です。インナーマッスルを鍛えることで体幹・腰周りがしっかり安定し、腰へかかる負担が減り、姿勢も良くなってきます。坐骨神経痛の人は痛みとしびれの影響で姿勢が悪い人が多いですが、その悪い姿勢は腰痛を引き起こし、腰への負担を増大させ、坐骨神経痛を悪化させるという悪循環に誘導していまいます。このことからインナーマッスルを鍛えることは重要になってきます。
坐骨神経痛の筋トレ方法
ではこれから坐骨神経痛の人に行ってほし足全体の筋トレ・運動を5種類、インナーマッスルの筋トレについて3種類てご説明したいと思います。
①まずは歩く
何よりもおすすめなのは歩行です。病院などでも主治医の先生から「とにかく歩くように心がけてください。」と指導された人は多いと思います。歩行は全身運動なので、上のイラストの赤い部分に相当するような足全体の筋肉をしっかり使います。
しかし、ここで大事なことは「ただ何となく歩く」のではなく「姿勢を正して歩くこと」です。前かがみ姿勢でちょこちょこ歩くではあまりいい歩行スタイルであるとは言えません。正しい姿勢で、しっかりと足全体の筋肉を使っているということを頭で認識しながら歩行することが重要です。
②サイクリング・自転車
これも大変おすすめです。自転車に乗ると足全体の筋肉を効率よく使います。坐骨神経痛の人は痛みとしびれで歩くのが億劫になっている人もいると思います。確かに、痛みとしびれがあるときに「歩いてください」と言われても、なかなか出来なこともありますよね。そんなときは自転車です。自転車であればお尻で体重を支えている分、足の負担が軽くなるため、普段よりも楽に足全体の運動が可能です。また、ここでも「ただ何となくこぐ」ではなく「しっかりと足の筋肉を使いながらこぐこと」です。
③足回し運動
立ち姿勢で片足を開き、足で大きく円を書くように動かします。
④足首の運動
つま先を10回上下に動かします。その後足首を10回時計回りに回し、次は反時計回りに10回足首を回します。
⑤足指の運動
足の指を10回グーパーさせます。
坐骨神経痛の人が行うインナーマッスルの筋トレ方法
初級編から上級編までの3つの筋トレをご紹介したいと思います^^ご自身の筋肉の状態に合わせて可能なものから始めてみてください。
①インナーマッスル初級編:お腹ひっこめ運動(いわゆる腹式呼吸)
1、寝た姿勢で、両手をお腹の上にのせます。
2、しっかり息を吸い、お腹をひっこめるように力を入れながら息をゆっくり吐きだします。このとき、背中で床を押すようなイメージで力を入れましょう。(写真では分かりにくいですね・・・^^;)

お腹全体に力が入っていることを確認しながら行いましょう。10回を1セットとして、1日3回行いましょう。
②インナーマッスル中級編:腹筋運動
1、寝た姿勢で両ひざを立て、両手をお腹の上にのせます。
2、しっかり息を吸い、お腹に力を入れ、息をゆっくり吐きだしながら頭を3cm浮かせます。

お腹全体に力が入っていることを確認しながら行いましょう。10回を1セットとして、1日3回行いましょう。
③インナーマッスル上級編:体幹バランス運動
1、四つ這い姿勢をとります。
2、しっかりと息を吸い、右手と左足(もしくは、左手と右足)を前方へ伸ばします。

お腹全体・背中・お尻に力が入っていることを確認しながら行いましょう。
左右交互に10回繰り返しましょう。10回を1セットとして、1日3回行いましょう。
以上が、坐骨神経痛の人が行う必要のある筋トレです^^ある程度筋力が無いと、正しい姿勢を保つことができなくなってしまいます。正しい姿勢が保てないと腰への負担は大きくなり、それに伴って坐骨神経へかかる負担も大きくなります。そうならないように、ぜひ筋トレに取り組んでいきましょう。


コメント
初めまして昨年6月に右足大腿部内側に再発(同じ部位)した悪性軟部腫瘍の広範切除の手術をしましたその時に半健様筋も摘出しています退院後リハビリを続け又ジムでバイク等をして大きな支障もなく歩行が昨年12月初め頃迄出来ていましたがその後デスクワークや車の運転を15分以上していたら右のお尻から大腿部うしろから膝の内側にかけて痛みが走ります特にお尻は骨が直接擦れているようなきつい痛みを感じます手術した大学病院の先生からは原因の説明がなく困っていますご指導のほど宜しくお願いします。
原彰様
お返事が遅くなり申し訳ありません。もしかするともうご覧になられていないかもしれませんね・・・。
もし何かの折にご覧いただければ幸いです。
2017年6月に右大腿部の腫瘍を広範囲切除され、その時に半腱様筋も摘出されたのですね。大変な手術をご経験されたのですね。
その後、2017年12月頃より座っている姿勢の時に右のお尻~大腿部後面~膝裏内側にかけて痛みが出ているのですね。
お尻から大腿部を通過して膝裏の内側の位置は半腱様筋の筋肉の位置と合致しますね。手術にて半腱様筋(を含む大腿部の組織)を摘出されたとのことですが、やはりそこからくる影響なのかと想像できます。
座っているときにその痛みを感じるのことですが、手術の後、大腿部の後面の状態はどうでしょうか。
例えば、手術跡がゴリゴリしているような瘢痕(あと)になっていたり、押してみるとボコボコとして、スッキリした感じがなく、皮膚や皮膚のその奥に何か凝り固まっているような部分を感じますでしょうか。
また、右側のお尻だけが痩せている感じはありますでしょうか。
あと、SLR(こちらのを参照ください。 https://www.karadakaizen1.com/entry/20160108173126)の姿勢をとってみたときに、左の足と角度に左右差はありますか。もし、左よりも極端に、右足を上へ挙げる角度が小さい場合などは、半腱様筋以外(半腱様筋は摘出されたとのことなのでここでは除外します)の筋肉が硬くなっているということを示します。
主治医の先生から、〇〇は禁忌事項(禁止されていること)などありましたら、それに従っていただくことは絶対ですが、
許可のでている範囲で、足の軽めのストレッチの実施や、お風呂で温めたあとに皮膚のマッサージ(皮膚が瘢痕化し、ゴリゴリしているとそれだけでそこへ体重がかかり痛みの誘発の原因となります。揉むように痛みのない範囲でしてみましょう)
足のストレッチ(程度が強いものもあるので痛みが出た場合は即刻中止してください)
https://www.karadakaizen1.com/entry/20160213000000
また、座っている姿勢について、まっすぐ正中位で座れていますか、どちらかに傾いたりはしていませんか。
→左右の肩の高さは同じですか。左右どちらかの方が前に出ていませんか。痛みを避けるために常に腰をくねっと曲げていませんか。左右のお尻にかかっている体重は同程度ですか。
できるだけ、左右を均等にするうに意識してみましょう。また、右に荷重することで痛みが大きくなるようでしたら、体重をしっかりと分散吸収してくれるような低反発などの良いクッションを敷くことをお勧めします。
また、生活上でのポイントですが、座った状態でお尻に体重がかかることによって痛みが出現しているのであれば、上記のクッションに加えて、椅子に深く腰掛け、背もたれにしっかりもたれかかって座ってください。背もたれにもたれかかると姿勢が後ろのめりになってしまうようでしたら、背もたれにクッションを置き、そこへもたれかかってください。出来る限り、お尻以外で体重をささえることで、お尻にかかる荷重量を物理的に分散させることが出来るので、荷重による痛みであれば、軽減の可能性があります。
以上、私の出来る範囲でアドバイスさせて頂きました。無理のない生活をお送りくださいね。
*痛みがある場合は即刻中止してください。
お聞きします私は右足大腿部の手術の関係上半健様筋を切除しました退院後5ヶ月位からデスクワークや車の運転で15分以上座っているとお尻から膝内側迄の裏側にきつい痛みがはしります、又お尻のところを圧迫しているので骨が直接こすれているような痛みを感じています。
これは半健様筋を切除したことによる
座骨神経痛の症状ですか?どのような筋トレが適していますか?ジムでバイクもしていますがお尻の骨が直接サドルに当たって痛くてこげない時もあります。
体は細身ではなく普通の体型です。