腰部脊柱管狭窄症3の記事では腰部脊柱管狭窄症の症状を改善するために行う5つのことをご説明しました。おさらいすると下記となります。
①脊柱管の狭窄を強めない生活を送る
②脊柱管の狭窄部位の除圧
③トリガーポイント(圧痛点)からくる痛みを改善する
④ストレッチで腰や足の硬くなった筋肉を柔らかくする
⑤筋トレで弱くなった筋肉を鍛える
これらを腰部脊柱管狭窄症の人は行う必要があります。この記事では①脊柱管の狭窄を強めない生活を送る方法についてご説明したいと思います。一緒に勉強していきましょう!最後までご覧いただけたら嬉しいです^^
脊柱管狭窄症の症状(狭窄)が強まる姿勢とは?
それは、ズバリ「腰を反らす姿勢」です。
背骨の構造上の理由より、脊柱管は腰を反らすと狭窄が強まり、逆に前かがみになると脊柱管が広がります。このことから、腰を後ろへ反らすと症状が悪化し、前かがみになると症状が楽になります。
日常生活で注意する動作とは?
上記の理由より、日常生活での注意点は腰をそらす動作を控えることです。では、具体的に例をあげてみていきましょう。
①高い場所にある物をとるとき
高いと場所にある物をとるとき両手をあげて、背筋を伸ばしてとると思いますが、このとき腰を反らす姿勢になりやすいので、踏み台を使ってとるようにしましょう。この工夫だけでも症状の悪化を予防できます。高い場所にあるものをとるくらい大丈夫!と思われる人が多いと思いますが、実際この動作で症状が強くなる人も多くいますので、気を付けましょう。
②荷物を運ぶとき
重い荷物を運ぶとき、腰を反らした姿勢になる場合がありますので、重いも荷物を運ぶときは腰を反らさないように注意しましょう。また、重い荷物を力ずくで運ぼうとするとどうしても腰を反らせる姿勢をとらざるを得ませんので、運ぶための道具を使うことや誰かにお願いするなどしましょう。
③長時間の立ち仕事(台所仕事など)
長時間の立ち仕事では腰に大きな負担がかかってきます。立ち仕事を長時間する場合は踏み台を用意して片足をあげてみましょう(10~15分おきに足を交互にします)。片足を踏む台にあげることで、骨の構造上の理由より腰の前弯がゆるみます。そうすることで、脊柱管の狭窄を強めることなく立ち仕事をすることが出来ます。
④歩くとき
コチラの記事(腰部脊柱管狭窄症の症状:間欠性跛行)でもご説明しましたが、腰部脊柱管狭窄症の人は歩くと足に痛みやしびれが出る間欠性跛行(かんけつせいはこう)がみられる人が大変多いです。杖やキャリーカートをつくことで体がやや前かがみ姿勢となるため間欠性跛行の症状が改善します。また、自転車にのると前かがみ姿勢になるので、長距離を移動する場合の手段としては、腰部脊柱管狭窄症の人にとって自転車は大変有効です。
⑤歩行中、腰が痛くなったとき
これは脊柱管の狭窄が強まった結果ですので、ベンチに腰を掛け、ひざに手をついて前かがみ姿勢をとります。そして、10回ほど深呼吸をしましょう。そうすると、症状が改善されます。
このようにして、脊柱管の狭窄を強めない生活を送るようにしましょう。少しの工夫でだいぶ楽に生活を送ることができるようになります^^脊柱管狭窄症の症状でお辛い思いをしながら生活をされている人は上記の方法を試してみて下さい!