筋・筋膜性腰痛2の記事で筋・筋膜性腰痛をを改善させるために勉強する6項目のご説明をしました。おさらいすると下記となします。
①トリガーポイントとは何?
②トリガーポイントのできやすい場所を知る
③トリガーポイントの治療方法
④トリガーポイントのストレッチ
⑤トリガーポイントのテニスボールマッサージ
⑥トリガーポイントの温熱療法
この6項目を筋・筋膜性腰痛の人は勉強する必要があります。この記事では①トリガーポイントとは何?について勉強していきたいと思います。筋・筋膜性腰痛の治療にはトリガーポイント治療はかかせません。ぜひ、一緒に勉強しましょう^^
トリガーポイントとは何?
トリガーポイントという名前を聞いたことがありますか?最近では時々テレビで特集が組まれることがありますが、一般の人でトリガーポイントという名前を聞いたことがある人はまだまだ少ないと思います。
トリガーとは「引き金」を意味しており、トリガーポイントとは最新の定義では「過敏化した侵害受容器」と表現されています。
この定義では何のことだかよく分かりまことせんよね・・・^^;簡単に説明すると、トリガーポイントとは筋肉の中にできる硬いコリのようなもので、このトリガーポイントが筋肉内できると痛みやしびれが現れます。通常、状態の良い筋肉の中には存在しません。
トリガーポイントはなぜできるの?
トリガーポイントはケガや手術、長時間同じ姿勢をとる、労働によって筋肉へ大きい負担がかかる等が原因となり、筋肉が損傷されたことで筋肉の状態が悪くなり、虚血状態(筋肉の血の巡りが悪くなること)が起こり、その結果トリガーポイントが形成さると言われています。
トリガーポイントの最大の特徴は「関連痛」
トリガーポイントは筋肉の中に存在する硬いコリのようなものです。そして、トリガーポイントの最大の特徴として「関連痛」を引き起こすという現象があります。これは、トリガーポイントが存在している筋肉と離れた別の場所に痛みやしびれが現れること意味します。
例えば、お尻にトリガーポインとができた場合、太ももの裏やふくらはぎに痛みやしびれが現れることがあります。もっと極端な例をあげると、ふくらはぎにトリガーポインとができた場合、顔の頬に痛みやしびれが現れることがあります。とても不思議ね現象に感じられるかもしれませんが、実際に頬の痛みとしびれに悩まされていた人がふくらはぎにできたトリガーポイント治療を行ったら頬の痛みとしびれが消えたという事例はいくつも報告されています。
このようにトリガーポインが存在している場所とは離れた別の場所に痛みやしびれが現れる現象を関連痛と呼びます。
トリガーポイントの症状の進み方
トリガーポイントは筋肉内に形成される下記のように症状が進んでいきます。
①初期の筋硬結段階
トリガーポイントが形成された初期段階ではトリガーポイントを押すと痛みがでます。このまま、患部に大きな負担がかからなければトリガーポイントは自然治癒していくことが多いです。しかし、大きなストレスがかかるとトリガーポイントの症状は次の中期の段階に進んでしまいます。
②中期の潜在性トリガーポイント段階
中期段階に進むと、トリガーポイントを押すとその場所の痛みだけではなく、ほかの離れた場所へも痛みが現れるようになります(上でご説明した関連痛です)。また、この中期段階では動作をしたときにも痛みが現れ始めます。例えば、大きく足を開いたときに痛みを感じたり、大きく手を伸ばしたときに痛みが現れることなどがあります。自然に治癒が働けば、トリガーポイントの段階は進むことはないのですが、大きなストレスがかかると次の後期段階に進んでしまします。
③後期の活動性トリガーポイント段階
この段階までくると、じっと動かない状態でも痛い「自発痛」が現れはじめます。この状態まで進むと、何もしない状態でも痛みが現れるので、大変苦痛を伴いますし、日常生活に大きな支障をきたすようになります。
トリガーポイントの症状はこのように初期→中期→後期の段階を踏んで悪化していきます。できる限り早期の段階でトリガーポイントに対して適切な処置をすることが重要となっていきます。
トリガーポイントについて、お分かり頂けたと思います。では、そのトリガーポイントを見つけるにはどのようにすればいいのでしょうか?
次の記事では見つける方法についてお話ししていきたいと思います。次の記事もお付き合いいただけると嬉しいです^^