今、当記事をご覧になられているあなたは頑固な肩こりでお悩みではないですか?
これから肩こりでお悩みの方が肩こりを解消するためにいったいどのように対処すればいいのか、ご説明したいと思います。私の理学療法士の知識と経験があなたのお役に少しでも立てるよう、心を込めて書きますので、どうぞ最後までご覧いただけたら嬉しいです^^
肩こりは国民病
厚労省が発表した「平成25年 国民生活基礎調査」によると、自分の体に感じる体調不調、男性2位と女性1位は肩こりでした。
◆男性
1位:腰痛(人口1000人あたり92.2)
2位:肩こり(人口1000人あたり60.2)
◆女性
1位:肩こり(人口1000人あたり125.0)
2位:腰痛(人口1000人あたり118.2)
この結果から、もはや「肩こりは国民病」と言っていいでしょう。当記事ではそんな肩こりの原因から解消法をご説明していきたいと思います。
肩こりの原因って何?
あなたの肩こりの原因は何なのでしょうか?肩こりのそもそもの原因がわからなくては、解消のしようがありませんね。まずはじめに肩こりの原因について考えてみましょう。肩こりの原因として代表的なものを4つ下記にあげます。自分に当てはまるものがないか確認しましょう。
①関節・筋肉が硬い
②姿勢が悪い(パソコン姿勢・スマホ・猫背・ストレートネックなど)
③枕があっていない
④血流不良
では、この4項目がなぜ肩こりの原因になるのでしょうか?上から順番に詳しく見ていきましょう。
肩こりの原因① 関節・筋肉が硬い
肩周辺(首・肩・背中)の関節・筋肉が硬いこということは、本来正常であれば動かすことが出来ていた動きが出来なくなっている状態です。そうなると、筋肉が伸びることが出来ないために、筋肉が本来持っていたはずの伸縮性が失われ、筋肉はどんどん縮まっていきます。また、同時に筋肉の疲労を解消される能力が低下してきます。そうすると、筋肉は硬くコリを持った状態になり、結果、肩こりとなります。
肩こりの原因② 姿勢が悪い
あなたのパソコンやスマホを使っているときの姿勢はどのような姿勢になっていますか?ストレートネックという状態になっていませんか?頭の重さは約5kgと言われています。5kgのお米、500mlのペットボトル10本の重さを想像してみて下さい。この重さを1本の首で支え、その首の土台となっているのが肩です。かなり効率的に支えていないと、首の関節・筋肉は悲鳴をあげてしまいますね。悪い姿勢で生活をしていると、首・肩にかかる負担は倍増します。下記のイラストは首の角度が変わったときにどのように負担が増えるかということを表しています。
・0度(首をまっすぐしている状態):5kg
・15度:12kg。
・30度:18kg
・45度:22kg
・60度:27kg
このように姿勢が悪いと首・肩の負担は大きくなっていき、結果、肩こりとなります。
肩こりの原因③ 枕があっていない
あなたの枕は、自分の首にちゃんとあった枕でしょうか。柔らかすぎていませんか?硬すぎていませんか?枕の高さはどうでしょうか?自分にあった枕でないと寝返りが制限されてしましますし、首・肩の筋肉の緊張がとれずに、肩が疲れてしまいます。このことから、肩こりになってしまうのです。自分にあった枕を使う必要があります。
肩こりの原因④ 血行不良
血行不良になると、筋肉が冷えている状態ということなので、筋肉は硬くなります。また筋肉が疲労したときに発生した乳酸が血流にのって外へ排出されないので、筋肉は疲労が蓄積した状態が続きます。そうなると、筋肉内のコリは一向に解消することなく、肩こりとなっていくのです。
肩こりの原因の解消法は?
では、この肩こりの原因を解消するにはどうすればいいのでしょうか?肩こりの解消法を下記の6つにまとめました。
肩こり解消法① 首・肩・背中のストレッチ
肩こり解消法② 首こりに効く柔軟体操
肩こり解消法③ 首・肩へ負担のかからない正しい姿勢
肩こり解消法④ 正しい枕を使う
肩こり解消法⑤ 温熱療法で血行を良くする
肩こり解消法⑥ 全身のストレッチ・柔軟体操
この6項目を行っていただければ、ほとんどの肩こりの原因を解消することができます。これから解消法①から順番にご説明していきたいと思います。
肩こりは日常生活を阻害しますし、重度になると肩こりだけではなく、首の痛みや頭痛・吐き気などの症状も出てきてしまいますし、もっと酷くなると硬い筋肉が首の神経を圧迫して手の痺れが出てくる場合もあります。できる限り早く解消していくことが重要となります。肩こり解消法の記事は少し長くなりますが、お付き合いいただけたら幸いです。一緒に肩こり解消法の勉強をしていきましょう。