こちらの「あなたの腰痛は何タイプ?」であなたの腰の痛みのタイプを絞り込みましたね。まだチエックしていない方はまずご自分の腰の痛みのタイプを絞り込むことから始めてください。
☑腰を前にかがめると腰の痛みが強まる。
☑激しい運動、重量物の運搬で症状がでる。
☑仰向けになり足を伸ばして上げると痛む。
☑脚やお尻に痺れなどの神経症状がある。
⇒あなたは、椎間板ヘルニアタイプです。
このチェック項目が当てはまる方は腰椎椎間板ヘルニアの可能性があります。
長くなりますが症状や原因、改善方法、具体的なストレッチの方法などをまとめていきますので、参考にして頂けたら嬉しいです!これから一緒に勉強していきましょう^^
では、まずはじめは椎間板やヘルニアのことについて簡単にご説明したいと思います。
腰椎椎間板ヘルニアの椎間板とは?
背骨の腰の部分を腰椎といい、腰椎は5つの骨から構成されています。腰椎は背骨の中で最も上半身の体重を受け止める役割を担っています。
腰椎は上の図のような構造になっていて、腰椎と腰椎の間に「椎間板」というクッションがあります。もう少し詳しく見てみますと、図のように外縁部分を構成する繊維輪という靭帯様の構造と、中心部分にかなり柔らかい髄核と呼ばれる構造物で出来ています。
椎間板の働きとは?
上半身の体重が腰椎に直接かかることを防ぎ、上からかかる圧を上手に分散しています。また、体を前後に動かしたときに円滑に動かす役割も担っています。また、若いころは水分を豊富に含んで、ふっくらとしていますが、年齢とともに弾力が減ってきます。
ヘルニアになるとは?
日常生活での悪い姿勢の積み重ねや腰周りの筋力の低下、重労働による腰への負担の蓄積などの様々な要因により、変形し潰れることで、本来あるべき場所から椎間板が飛び出してしまいます。元々あった場所から位置が変わることを「ヘルニア」といい、腰椎椎間板ヘルニアとは腰椎の椎間板が「元々あった位置から飛び出している状態のこと」を表します。
ヘルニアになるとどうなるの?
椎間板が押し潰され、椎間板の内部にある髄核も後方にズレます(腰椎椎間板ヘルニア5の記事でご紹介するストレッチではこの髄核を正常の位置に戻すよう促し、痛みを軽減させていきます。ぜひご覧ください)。
腰椎の後方(脊柱管といいます)には、脳からの命令を手足や身体各部に伝える運動神経と、身体各部からの知覚情報(熱い・痛いなどの感覚)を脳へ伝える知覚神経が通っており、この2種類の神経は下肢(足)の情報伝達を担っています。
本来の場所に椎間板があるときは、その2種類の神経と椎間板が接触することはないのですが、椎間板と髄核が潰れて飛び出すことで2種類の神経を圧迫してしまいます。そのため腰痛や下肢の痛み、しびれ、筋力低下を引き起こします。これが「腰椎椎間板ヘルニア」です。
若い人もなるの?
有病率は人口の約1%とされ、後発年齢は20~50代、男性は女性と比較し、およそ2倍の頻度でみられています。特徴的なのは20代という若い年齢でみられるとおうところです。20代の若い年代にみられている理由としてはスポーツなどで肉体的に大きい負担が腰にかかり、その結果、腰椎の椎間板がヘルニアを起こしてしまいます。今、ご覧下さっている方の中にも若いころに診断をされたという方もいらっしゃっると思います。
簡単ではありますが、椎間板とヘルニア(元の場所からズレて飛び出すこと)についてお話ししました。では、椎間板がヘルニアの状態になると、どのような症状が現れるのでしょうか?次の記事では腰椎椎間板ヘルニアの症状について解説していきたいと思います。
少しでも皆様のお力になれるようこれからも書き進めて行きますのでぜひ、次もお付き合いください^^
まとめ
1、腰椎は5つの骨で構成されており、その間に椎間板があります
2、本来あるべき場所から飛び出した状態をヘルニアといいます
3、運動神経と知覚神経が圧迫されるため、痛み・しびれ・筋力低下の症状が現れます